頸椎椎間板障害の手術法は手術用顕微鏡下の前方到達法が主流であるが, その方法にはスタンダード, バリエーションと種々あり, また時代とともに変遷している.われわれはminimaly invasive surgeryを手術法の基本としている.keyhole anterior approachにはmedial discectomy, oblique discectomy, transuncal foraminotomyがあるが, いずれも骨移植は不要であり, 合併症の少ない有用な方法である.Williams法は後縦靱帯骨化症(OPLL)を伴った場合に有用であるが, 椎体移植骨の脆弱性に注意を払う必要がある.最近のcage fixationはkeyhole approachとWilliams法の両方の利点を組み合わせた優れた方法であり, 今後前方固定法の主流になる可能性をもっている.