令和4年度診療報酬改定で二次性骨折予防継続管理料が新設され,各医療機関が緊密に連携し,治療に取り組んでいく必要性が再認識された.聖隷佐倉市民病院(以下当院)では,早期手術や入院中から開始する骨粗鬆症治療など,算定要件に合致する取り組みを以前より導入している.各医療機関との連携には,紙の手帳を使用し,運用している.当院では,椎体骨折の取り組みでも紙の手帳を使用しているが,患者が医療機関へ受診する際に持参しないと情報共有が行えないという,大きな欠点が以前から存在していた.その欠点を改善する方法として,Information and Communication Technology(以下ICT)ツールを用いた地域連携を開始した.ICTツールを用いることにより,各医療機関からの情報が確実に共有することが可能となり,必要な情報が必要な時に閲覧できるようになっている.