認知心理学研究
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原著
学習された刺激の位置および形状が視覚探索における文脈手がかり効果に及ぼす影響
Shin Yurie 川島 朋也木村 司篠原 一光
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2026 年 23 巻 2 号 p. 161-172

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抄録

文脈手がかり効果は,標的刺激と妨害刺激の関係を繰り返し学習することで視覚探索を促進する.本研究では,標的刺激および妨害刺激の位置・形状の組み合わせが探索の手がかりとしてどの程度有効か,また探索プロセスにどう影響するかを検討した.実験1では,標的刺激と妨害刺激の位置・形状がすべて反復される条件で最も探索が促進された.部分的な組み合わせでは,標的刺激と妨害刺激の形状の組み合わせが最も効果的で,位置の組み合わせの効果は限定的だった.実験2では,学習後に標的刺激を位置から形状へ切り替え,探索促進の維持と文脈の再構成可能性を検討した.その結果,学習段階では妨害刺激の位置が有効な手がかりとなったが,形状の手がかり効果は限定的で,切り替え後に探索促進は維持されず,文脈の再構成も確認されなかった.また,妨害刺激の形状の手がかり効果が完全に失われたわけではなく,一部機能していた可能性も示唆された.本研究は,文脈手がかり効果が異なるメカニズムに基づくことを示し,視覚探索の適応的戦略理解を深めるものである.

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