認知心理学研究
Online ISSN : 2185-0321
Print ISSN : 1348-7264
原著
カテゴリの定義規則がカテゴリカル知覚の生起に及ぼす影響
末神 翔道又 爾
著者情報
ジャーナル フリー

9 巻 (2012) 1 号 p. 9-17

詳細
PDFをダウンロード (953K) 発行機関連絡先
抄録

物理的に等差でも,異なるカテゴリに属する刺激同士は,同じカテゴリに属する刺激同士よりも弁別しやすいというカテゴリカル知覚は,学習した新奇カテゴリでも生じる (e.g.,Özgen & Davies,2002).一方,カテゴリには言語化可能な規則で定義される Rule-Based (RB) カテゴリと,言語化不可能な規則で定義される Information-Integration (II) カテゴリの2種類がある (Ashby,Alfonso-Reese,Turken,& Waldron,1998).本研究は,RBカテゴリまたはIIカテゴリの学習がカテゴリカル知覚を生じさせるか検討した.実験ではまず,大きさと明るさの各特徴次元が変化する正方形刺激に対し,RBカテゴリまたはIIカテゴリを学習した.続いて同じ正方形刺激に対する弁別課題を行った.カテゴリ学習課題を行わずに弁別課題のみを行う統制群も設けた.弁別課題の結果,RBカテゴリ学習群では,異なるカテゴリに属する刺激同士は,同じカテゴリに属する刺激同士より弁別課題の正答率が高かった.しかしIIカテゴリ学習群ではこのような差はみられず,RBカテゴリ学習でのみカテゴリカル知覚が生じることが示唆された.

著者関連情報
© 2011 日本認知心理学会
前の記事 次の記事

閲覧履歴
feedback
Top