日本大腸肛門病学会雑誌
Online ISSN : 1882-9619
Print ISSN : 0047-1801
主題I : 直腸肛門の機能性疾患
VII. 健常乳幼児における排便状態の変化と便秘
松藤 凡中村 晃子中川 真知子草川 功
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60 巻 (2007) 10 号 p. 923-927

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抄録

小児外来には便秘を主訴に来院する子は多く, また腹痛のために来院し浣腸が施行され症状が改善すれば便秘として扱われていることも多い. しかし, 本邦では小児の排便回数を広く調査した報告も少なく便秘の定義もないまま便秘の病名が漫然と使用されている. このなかには小児消化器専門医や小児外科医がかかわるような重症な便秘や内分泌代謝疾患やHirschsprung病, 鎖肛に代表される直腸肛門奇形, 二分脊椎など脊椎疾患も含まれており, このような疾患を除外する必要がある. 今回は, 乳児検診から乳児の排便回数, 便の正常を調査した. また, 便秘症例数は乳児期に多く学童期までに減少することが判明した. 欧米では小児の直腸肛門機能疾患のひとつとして重要視され診断, 治療のガイドラインも存在する. 本邦でも小児便秘の診断基準を作成し, こどもの負担が少ない検査, 治療方法を示唆できるガイドラインの作成が望まれる.

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© 2007 日本大腸肛門病学会
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