日本大腸肛門病学会雑誌
Online ISSN : 1882-9619
Print ISSN : 0047-1801
原著
内痔核に対するALTA硬化療法と結紮切除術の比較検討
安部 達也鉢呂 芳一国本 正雄
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60 巻 (2007) 4 号 p. 213-217

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抄録

目的 : 新しい内痔核硬化療法剤である硫酸アルミニウムカリウム・タンニン酸注射液 (Aluminium potasium tannic acid : 以下ALTA) と結紮切除術 (Ligation and excision : 以下LE) の治療成績を比較した. 対象 : 2005年4月から2006年3月の間に3カ所以上の内痔核に対してALTA単独で治療を行った276例と, 同様に3カ所以上LEのみで治療を行った138例. 結果 : 術後鎮痛剤 (ロキソプロフェンナトリウム1回2錠) 使用率はALTAでは術当日7%, 翌日7%, 翌々日3%. LEではそれぞれ69%, 67%, 60%であった. 術後在院日数はALTAが3.69日, LEが13.7日. 術後偶発症はALTAでは2.5%, LEでは12%に認めた (p<0.01). 再発はALTA9例, LEは1例に認めた. 結論 : ALTAはLEに較べて入院日数, 術後疼痛および偶発症が少なくQOLの点で格段に優れていた. 今後満足できる長期成績が得られれば内痔核に対するスタンダード治療となりうる.

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© 2007 日本大腸肛門病学会
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