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日本大腸肛門病学会雑誌
Vol. 61 (2008) No. 1 P 16-21

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http://doi.org/10.3862/jcoloproctology.61.16

臨床研究

潰瘍性大腸炎(UC)に対する大腸全摘·回腸嚢肛門吻合術後のpouch related complication(PRC)症例30例の概要とsalvage手術の成績を検討した.平均PRC発症年齢は33.0歳,再建術後平均2.2年で症状出現が認められた.主症状は会陰部排液·排膿21例,下血9例,肛門痛7例,腰·臀部痛4例であった.PRCの発現形式では痔瘻·肛門周囲膿瘍14例,骨盤膿瘍13例,排便機能障害3例であった.salvage手術は平均2.7回(1∼7回)施行され,回腸人工肛門造設が必要であったのは25例,Seton drainageは16例に計24回施行された.再回腸嚢肛門吻合は7例に施行され,回腸嚢切除·永久人工肛門は6例に施行された.PRC治療中にindeterminate colitis, クローン病に診断変更となった症例はそれぞれ2例ずつ認められた.UC術後のPRCの経過は多岐にわたるが,適切なsalvage方針によって回腸嚢機能が温存できる症例は少なくない.

Copyright © 2008 日本大腸肛門病学会

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