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日本大腸肛門病学会雑誌
Vol. 61 (2008) No. 3 P 101-106

記事言語:

http://doi.org/10.3862/jcoloproctology.61.101

原著

目的: Crohn病に合併する難治性複雑痔瘻に対して行ったseton法の長期成績を明らかにする.方法: 当科においてseton法を行ったCrohn病患者のうち,術後5年以上経過した27例を対象として再手術率とストーマ造設率をretrospectiveに検討した.結果: 術後観察期間は8.7±2.1年であった.seton法施行後の再手術率·ストーマ造設率は経時的に増加し,観察期間中の再手術率は63%(17例),ストーマ造設率は37%(10例)であった.ストーマ造設の適応は,肛門管癌に対して直腸切断術を行った1例以外は,すべて痔瘻の悪化によるものであった.結語: Crohn病に合併した難治性複雑痔瘻に対するseton法施行後の再手術率·ストーマ造設率は高く,免疫抑制剤や抗TNFα抗体などによる術後の緩解維持療法の改善が必要と思われる.

Copyright © 2008 日本大腸肛門病学会

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