日本大腸肛門病学会雑誌
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臨床研究
活動期クローン病患者に対する半消化態栄養剤(Racol®)の短期的治療効果
宗 祐人櫻井 俊弘松井 敏幸宮岡 正喜松尾 静香深水 理恵子西俣 伸亮二宮 風夫平井 郁仁八尾 恒良
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2008 年 61 巻 8 号 p. 509-515

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抄録

目的: MCTを含有する半消化態栄養剤(Racol®)の活動期クローン病(以下CD)患者に対する短期的治療効果を明らかにする.対象: 活動期CD患者のうち,経腸栄養療法の適応を有し,半消化態栄養剤による治療に合意した11例中,脱落例3例を除く8例.方法: 半消化態栄養剤を6週間持続投与し,CDAIの緩解導入率を算定した.また,CRP,血沈値,血清アルブミンも評価した.X線所見をスコア化し治療前後で比較した.さらに血中脂肪酸分画を測定し,n-3系脂肪酸とn-6系脂肪酸の比率(n-3/n-6比)を比較した.成績: CDAIの緩解導入は87.5%(7/8)であった.また,CRP,血沈,血清アルブミン値,X線スコアも有意に改善した.n-3/n-6比は治療前後で差を認めなかった.まとめ: 半消化態栄養剤Racol®は活動期CD患者に対して短期的緩解導入効果を有していた.

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© 2008 日本大腸肛門病学会
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