日本大腸肛門病学会雑誌
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症例報告
石灰化をともなう側方リンパ節単発転移を認めた直腸カルチノイド腫瘍の1例
山口 晃司森田 高行岡村 圭祐川村 武史堀田 彰一
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2009 年 62 巻 3 号 p. 180-184

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抄録

症例は44歳男性.排便時の違和感を主訴に近医を受診した.大腸内視鏡検査で直腸Rbに表面に陥凹を有する粘膜下腫瘍を認め,生検で直腸カルチノイド腫瘍と診断され当科紹介となった.全身精査で,カルチノイドは直径16mmでRb-Pの粘膜下層に位置し,内括約筋への浸潤は認めなかった.遠隔転移は認めなかったが,側方リンパ節263D-rtに石灰化をともなうリンパ節腫大を認めた.手術は内肛門括約筋合併直腸切除術,経肛門的J型結腸パウチ肛門吻合,回腸人工肛門造設術を行った.263D-rtは迅速病理組織検査でリンパ節転移と診断し,右骨盤神経叢切除をともなう側方郭清を施行した.最終病理組織診断はRb-P, 16×15mm, rt, 1型,sm, med, ly1, v0, n3(263D-rt-1/2), H0, P0, M0, Stage IIIbであった.術後3年3カ月の現在再発兆候はなく,側方郭清を含めた外科的治療は有用であった.

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© 2009 日本大腸肛門病学会
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