日本大腸肛門病学会雑誌
Online ISSN : 1882-9619
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特集 主題 I:痔核診療のすべて
IV.痔核結紮切除術はGOLD STANDARDか?―結紮切除術の基本手技とそのエビデンス―
松島 誠下島 裕寛
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2010 年 63 巻 10 号 p. 831-837

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抄録

痔核の治療は痔核本体の大きさと形態により治療法が選択され,用手的還納を要するIII度の痔核は外科手術の適応と考えられている.その術式はMilligan-Morganを基礎とした痔核結紮切除手術が長年にわたり改良を加えられ現在に至り,肛門の機能温存と根治の永続性,重大な合併症が少なく安全に行えることなどからスタンダードと考えられてきた.本術式の問題点といわれている術後晩期出血は2.2%に見られその81%が術後14日目までにおこり,術後肛門狭窄は0.1%,再発は0.2%の頻度でみとめられた.また痔核患者の46.2%が痔核以外の併存病変を有していた.以上のことから痔核結紮切除法はどのような痔核症例に対しても永続的な治療効果を安全に得る最良の術式であると考えられる.

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© 2010 日本大腸肛門病学会
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