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日本大腸肛門病学会雑誌
Vol. 65 (2012) No. 5 P 277-282

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http://doi.org/10.3862/jcoloproctology.65.277

症例報告

治療抵抗性の潰瘍性大腸炎に合併した末梢関節炎にInfliximab(IFX)が奏功した1例を経験した.症例は20歳代,男性.2008年7月より直腸炎型の診断で治療が行われるも病勢コントロール困難であった.各種治療に抵抗性で,経過中に病型は全大腸炎型へと進展しADL低下を伴う末梢関節炎も出現したため,精査加療目的にて2010年4月当科転院となった.入院後,IFX 5mg/kgを開始したところ,末梢関節炎に対しては著効し,腸管病変に対しても奏功した.IFX導入6,15ヵ月目の評価として,腸管の画像所見に対するIFXの改善効果は軽度に留まっているが,貧血進行,血便・下痢回数の増加,腸管狭窄症状など認めず,腸管症状は安定したまま経過している.そして,IFX導入18ヵ月が経過した現在も,8週ごと5mg/kgにて維持投与継続中であり関節症状は著効を維持している.

Copyright © 2012 日本大腸肛門病学会

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