J-STAGE トップ  >  資料トップ  > 書誌事項

日本大腸肛門病学会雑誌
Vol. 66 (2013) No. 3 p. 183-187

記事言語:

http://doi.org/10.3862/jcoloproctology.66.183

症例報告

今回我々は,日本産のクシャーラ・スートラ(金沢糸1号)を使用した毛巣洞の治療を行い良好な結果を得たので報告する.
症例は35歳男性,肛門部腫脹を主訴として来院した.1時から3時および7時方向に肛門周囲膿瘍を認めた.仙骨部に膿瘍の自潰を認めた.
3時と7時に一次口を認め,低位筋間痔瘻と診断した.仙骨部の膿瘍は肛門および痔瘻との交通を認めず,毛巣洞と診断した.
痔瘻はシートン法および金沢糸1号を用いたシートン法にて治療し,痔瘻の術後3日後に毛巣洞に対し金沢糸1号を用いたシートン法を施行した.61日間で8回の糸交換を行った.その経過中に瘻孔より尾側の正中線上の毛巣洞に新たな瘻孔を二ヶ所認めたため各々金沢糸1号を用いたシートン法を施行した.各々15回,10回の糸交換を行った.術後91日目に仙骨部より毛髪の排出を認めた.術後176日目に上皮化を認め治癒とした.
術後7年まで経過観察し再発は認めなかった.

Copyright © 2013 日本大腸肛門病学会

記事ツール

この記事を共有