日本大腸肛門病学会雑誌
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症例報告
肝膿瘍合併直腸癌治療中に脳膿瘍を発症した1例
鈴木 雄飛中村 利夫島村 隆浩岡本 和哉姜 建宇
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キーワード: 直腸癌, 脳膿瘍, 肝膿瘍
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2017 年 70 巻 6 号 p. 404-410

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抄録

症例は80歳代男性.血便を主訴に平成26年9月に当院消化器内科に受診し,肝膿瘍を合併した直腸癌と診断し,入院加療となった.抗生剤を投与し縮小を認め,10月に低位前方切除術,D3郭清を施行した.術後に脳膿瘍による左片麻痺を認めたが,抗生剤による保存的加療を行い症状の改善を認め退院となった.直腸癌と肝膿瘍,脳膿瘍を合併する症例は稀であり本症例に関して文献的考察を加えて報告する.

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© 2017 日本大腸肛門病学会

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