日本大腸肛門病学会雑誌
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症例報告
異時性卵巣転移切除後,5年生存中の直腸癌の1例
佐々木 一憲高橋 知秀齊藤 修治
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キーワード: 卵巣転移, 大腸癌, 異時性
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2017 年 70 巻 6 号 p. 411-416

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抄録

症例は48歳女性.45歳時,直腸癌および肝S6転移に対して,高位前方切除術およびS6亜区域切除術を施行した.最終診断はRS,3型,pap,pSS,pN1,pH1,sP0,cM0,ly2,v2,fStage IV,R0,Cur Bであった.術後補助化学療法(mFOLFOX6療法10クール,S-1 12ヵ月間)施行したが,初回手術より25ヵ月後のCTにて左卵巣転移,胸腹水貯留を認めた.腹膜播種も否定できず,さらに化学療法(Bmab + mFOLFOX6療法10クール)を追加した.胸腹水は消失し,左卵巣転移のみの所見であったため,単純子宮全摘術および両側付属器摘出術を施行した.その後化学療法(Bmab + FOLFIRI療法9クール,テガフール・ウラシル2年間)を追加して,現在明らかな再発,転移認めず,術後から60ヵ月経過した.卵巣転移に対するR0手術は,長期生存も可能であると考えられた.

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© 2017 日本大腸肛門病学会
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