日本大腸肛門病学会雑誌
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症例報告
Loop ileostomy造設中に寛解増悪を繰り返すoutlet obstructionを発症し人工肛門閉鎖術を施行した1例
新田 敏勝太田 将仁片岡 淳藤井 研介米田 浩二石橋 孝嗣
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2019 年 72 巻 8 号 p. 534-538

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抄録

症例は63歳の男性.直腸癌に対して腹腔鏡下直腸低位前方切除術を施行し,吻合が肛門縁から3cmと低位となったためdiverting loop ileostomyを造設した.

術後4日目に排液が3,200mlとなるHigh-out stomaを呈し,さらにOutlet obstructionを発症したが,術後17日に改善したため食事を開始した.しかしながら術後20日には再度,Outlet obstructionを発症したため,早期に人工肛門閉鎖術を施行することとなった.Diverting stomaとしてloop ileostomyが造設されることが多くなってきている.それに伴いstoma outlet obstructionの発症が古くて新しい問題として注目されつつある.われわれ,外科医は,ileostomyの造設の際は,stoma outlet obstructionという腸閉塞が存在し,その原因の大部分は,ileostomyの造設時の手技に伴うものであると認識すべきである.

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© 2019 日本大腸肛門病学会
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