2021 年 74 巻 4 号 p. 260-267
【症例1】56歳,男性.Rb-Pの直腸癌の診断で腹腔鏡下内肛門括約筋切除(以下,Lap-ISR)および予防的回腸人工肛門造設術covering ileostomy(以下,CI)を行った.術後8日,肛門から壊死腸管が脱出し緊急手術.壊死腸管を切除し口側健常腸管を肛門管内で再吻合した.【症例2】55歳,男性.Rb-Pの進行直腸癌の診断で術前化学療法を行った後,Lap-ISRおよびCIを行った.術後10日,肛門から壊死腸管が脱出し緊急手術.壊死腸管を切除しハルトマン手術を行った.術後3ヵ月で再度,腹腔鏡下で口側健常腸管を肛門管内で再吻合した.【症例3】61歳,女性.Rbの進行直腸癌の診断で術前化学療法を行った後,Lap-ISR およびCIを行った.術後の注腸検査で口側腸管の長い狭窄を認め,改善がみられないため術後7ヵ月で狭窄腸管を切除し,口側健常腸管と肛門管内で再吻合した.