日本大腸肛門病学会雑誌
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直腸脱の治療(開腹術式について)
岡田 光生岩垂 純一柳田 通塚本 順隅越 幸男
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35 巻 (1982) 5 号 p. 483-486

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抄録

昭和35年より昭和57年3月までに当センターにて経験した直腸脱症例は96例である.そのうち会陰術式により手術したものは47例あり,うち21例に再発,再手術を行っている.
開腹手術は初回手術49例,再手術13例の計62例に施行した.Bacon法25例,Kummel法31例,前方切除術6例である.うちBacon法に1例,Kummel法に2例,前方切除術に1例,計4例の再発がある.術後生じた直腸粘膜脱に対して結紮切除術等を追加した症例が5例ある。
開腹直腸固定の手術手技を要約すると,骨盤底に関する操作は省略し,仙骨前靱帯,または小腰筋腱膜に固定するが,腸管の追加切除は行なっていない.
前方切除術は少数例であり,今後の問題である.
直腸脱に対しては,積極的に根治性の高い術式を初回から選択すべきである.

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