日本大腸肛門病学会雑誌
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大腸腺腫症の微小血管構築的検討
五十嵐 正広中 英男奥平 雅彦高橋 俊毅勝又 伴栄岡部 治弥
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1984 年 37 巻 5 号 p. 584-589

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抄録

大腸腺腫症4例 (腺腫928病変, 腺腫内癌27病変) のmicroangiographyによる微小血管構築の検討により, 本症の特徴を検討し, 以下の結果を得た.
1) 大腸腺腫症の腺腫は, 柵状型, 扇状型, 樹枝状型の3型に分類された.
2) 本症では, 樹枝状型が27%にみられ, その頻度は予後不良例に高い.
3) 本症では, 5mm以下の小さな腺腫においても16.3%に樹枝状型を認めた.
4) 本症にみられた腺腫内癌27病変中20病変 (74%) の非癌部に樹枝状型を認め, 樹枝状型を基本型とした癌の発生が強く示唆された.
5) 本症では, 無茎性病変においても11.3%に樹枝状型をみとめ, 早期からmalignant potentialityの高いことがうらずけられた.

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