日本大腸肛門病学会雑誌
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突然穿孔したクローン病の1例
神保 勝一服部 了司大原 毅
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1984 年 37 巻 5 号 p. 628-631

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抄録

近年わが国におけるクローン病の報告は急増しているが, クローン病による消化管穿孔例は, 比較的少い.欧米での報告によれば, 穿孔頻度は, 1~3%であり, わが国では, 1.3~4.0%ではないかと述べられている.
われわれは, 全く無症状で経過中, ある日突然穿孔を起こしたileocolic型クローン病を経験したので報告し, 併せて一つの提言をしたい.
クローン病は, 永い経過中或いは, ステロイドの使用中に穿孔した例は報告されているが, 全く無症状で経過し, 突然穿孔を来たすこともありうることを経験した.従って, 腸管の穿孔症状と診断した時には, クローン病による穿孔も鑑別すべき疾患の中に加えるべきものと考える.

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