日本大腸肛門病学会雑誌
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術後管理を中心にした毛髪洞の手術成績
増田 英樹谷口 利尚林 一郎河野 洋一渡辺 賢治堀内 寛人佐和 尚信小林 守次加藤 克彦田中 隆坂部 孝
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キーワード: 毛髪洞, 術後管理
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1988 年 41 巻 4 号 p. 406-410

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抄録

毛髪洞の治療には従来よりいろいろな方法がなされており,治療成績もさまざまである.手術成績に及ぼす要因として主に術後管理を中心に検討してみた.われわれは昭和38年以来24年間で41例の毛髪洞を経験した,昭和43年以降は好んでGoligherの術式を用いてきたが,再発例,再手術例を含め合計35回のGoligherの術式を施行した.これらを対象に,抜糸時期,ベット上安静期間,排便のコントロール,標本の横径などの要因と手術成績の関係について検討した.35回のGoligherの手術中創〓開をおこしたのは7回であり,手術成績に抜糸時期のみが多少影響した.他の因子は,手術成績にほとんど影響しなかったが,ベット上安静期間は術後数日が望ましく,術前処置を適切に行えば,排便のコントロールも必要ないことがわかった.

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