日本大腸肛門病学会雑誌
Online ISSN : 1882-9619
Print ISSN : 0047-1801
Crohn病におけるED療法
-臨床的改善度と形態的改善度の不一致について-
飯塚 政弘千葉 満郎五十嵐 潔児玉 光堀江 泰夫正宗 研
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42 巻 (1989) 3 号 p. 327-333

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抄録

教室のCrohn病5症例 (のべ入院7症例) に対し, ED2400~2700kcal/日による治療を行い, 臨床的改善度および大腸病変の形態的改善度を対比検討した.その結果, 1) ED療法により臨床的には, CDAI値は全例150以下に改善され緩解と判定された.厚生省炎症性腸管障害調査研究班の治療効果判定基準による臨床的改善度は著効3例, 有効4例で, 全例に有効以上の改善がえられた.2) 臨床的改善度著効3例の形態的改善度は, 潰瘍が消失, 癩痕化した著明改善2例, 潰瘍が半分以上消失した中等度改善1例, 一方, 有効4例の形態的改善度は, 中等度改善2例, 潰瘍がやや縮少した軽度改善1例, 不変1例であった.ED療法によるCrohn病の治療に際し, 臨床的改善度と形態的改善度は必ずしも一致しないことに十分留意する必要があると考えられた.

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