日本大腸肛門病学会雑誌
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若年発症の虚血性大腸炎の1例
小川 泰史田中 美和今峰 聡小野 彰範国近 啓三村上 晃司村上 善昭星加 博司西蔭 三郎
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キーワード: 虚血性大腸炎
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42 巻 (1989) 4 号 p. 568-571

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抄録

若年で発病した虚血性大腸炎を経験したので報告する. 症例は33歳の女性. 突然の下腹部痛と下痢, 下血にて発病した. 第4病日の大腸ファイバーにて脾彎曲部から下行結腸全域にかけ腸管の狭窄, 粘膜の浮腫, 出血と3条の縦走潰瘍を認めた. 生検組織像はghost like appearance, 好中球浸潤, 浸出を認めた. 第7病日の注腸透視では腸管の辺縁不整のみが残存し, 第19病日の大腸ファイバーでは粘膜は正常となり, transientischemic colitisと診断した. なお, 本症例ではRA, 抗DNA抗体が陽性であった.
虚血性大腸炎のほとんどは高血圧, 動脈硬化症を背景として高齢者に多い. 本症例は高血圧症も無く, 33歳と若く, 虚血性大腸炎の発生機構を考える上で興味深い症例であるので報告した.

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