日本大腸肛門病学会雑誌
Online ISSN : 1882-9619
Print ISSN : 0047-1801
大腸癌における術前血清 CA 19-9測定の臨床病理学的検討
森 正樹芳賀 駿介小豆畑 博梅田 浩松本 紀夫加藤 博之今村 洋清水 忠夫成高 義彦梶原 哲郎
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キーワード: 大腸癌
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42 巻 (1989) 7 号 p. 1258-1264

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抄録

昭和58年から昭和61年までに当科で手術を施行した大腸癌症例のうち, 術前に血清CA19-9を測定し得た119例について検討してみた.大腸癌全症例の平均値は411.2U/ml, 陽性率は33.6%であった。臨床病理学的因子別にみると, 組織学的壁深達度, リンパ節転移, リンパ管侵襲, 肝転移, 腹膜播腫性転移が進行するに従って, CA19-9は上昇する傾向を示した, またCA19-9陽性群の生存率は陰性群に比べ有意に低く, 予後を見る上で有用であると思われた.しかし陽性率はstagerv, Vでとくに上昇し, 早期癌では低く, スクリーニングとしては限界があると思われた.

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