日本大腸肛門病学会雑誌
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Crohn病小腸狭窄病変に対するStrictureplastyの検討
瀬上 秀雄佐々木 巌舟山 裕士内藤 広郎神山 泰彦高橋 道長福島 浩平松野 正紀
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1992 年 45 巻 1 号 p. 30-34

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抄録

Crohn病7例の狭窄性小腸病変に対する,strictureplasty(SXPL)の手術成績を検討した.症例は男4例,女3例,SXPL施行時の平均年齢は32.7歳であった,術後平均経過期間は17.1カ月(3~34カ月)であり,初回手術時の病型は,小腸大腸型5例,小腸型2例で,4例は同時に腸切除を行った.施行したSXPLの内容はHeineke-Mikulicz型22カ所,Finney型5カ所,Jaboulay型3カ所の計30カ所であった.術後,重篤な合併症はなく,全例症状とIOIBD scoreの改善を認め,良好な経過を示した.SXPLは安全な術式であり,積極的に施行すべき術式であると考えられた.

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