日本大腸肛門病学会雑誌
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腹壁浸潤盲腸癌に対し腹壁合併切除および筋皮弁移植による再建を行った1例
豊田 悟太田 博俊上野 雅資関 誠木下 雅雄西 満正柳澤 昭夫加藤 洋鎌田 信悦
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1992 年 45 巻 6 号 p. 879-883

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抄録

他臓器浸潤大腸癌は臨床において比較的遭遇しやすく,中でも盲腸癌の腹壁浸潤は頻度が高いと報告されている.われわれが経験した53歳女性では,盲腸癌の局所の増大,浸潤傾向が著しく腫瘍が腹壁に浸潤しているのみならず,虫垂切除後瘢痕を介して腹壁外へ露出しまた腫瘍も巨大であったため,腹壁合併切除に加え遊離広背筋皮弁移植を行い再建した.術後経過は良好であり,手術後1年を経て再発なく健在である.

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