日本大腸肛門病学会雑誌
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III.内科的治療とCrohn病肛門病変
北野 厚生岡部 弘仲川 真紀渡辺 芳久田端 晃博緒林 誠安田 勝紀友渕 基福島 龍二中村 志郎小畠 昭重押谷 伸英松本 誉之小林 絢三大川 清孝
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1992 年 45 巻 8 号 p. 1079-1083

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抄録

Crohn病102症例中肛門病変合併は30例(29.4%)にみられた.本症における消化管,あるいは全身的症状の出現以前における肛門病変の出現は7例(23.3%)であり,このうち大腸型Crohn病の5例中4例は肛門周囲膿瘍・痔瘻に至っている.肛門病変の種類別頻度は,肛門周囲膿瘍23例(76.6%),skin tag 6例(20%),直腸腔瘻3例(10%)である.Crohn病の腸管病変別の頻度は小腸型14例(47%),小腸・大腸型6例(20%),大腸型10例(33%)であり,これらのうち大腸病変を含有する場合においては肛門病変は53.3%を占めた.内科的治療と肛門病変との関連性は認められないが,Crohn病発症の早期の段階のdisease activityの高い時期に出現する傾向が強く,初期の治療の重要性が示唆された.

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