日本大腸肛門病学会雑誌
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直腸病変におけるRectoscopic Surgeryの臨床的検討
荒木 靖三緒方 裕諸富 立寿白水 和雄磯本 浩晴掛川 暉夫
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1994 年 47 巻 1 号 p. 114-119

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抄録
Buessらが考案したtransanal endoscopic microsurgeryの手技を応用して,直腸鏡的に直腸腫瘍を局所切除したので当教室におけるその術式と手術成績を報告する.1993年1月から6月までに直腸鏡的に切除した直腸腫瘍性病変を12症例経験した.切除標本の最大径は60mm,肛門縁より病変までの最大距離は15cm,平均手術時間は94分,平均術中出血は88meであった.術後合併症を認めなかった.本法は経肛門的に直腸の腫瘍を切除,縫合でき,入院期間も平均8日間と短期間で,手術手技を習得すれば本邦でも普及すべき低侵襲手術であると考えられた.
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