日本大腸肛門病学会雑誌
Online ISSN : 1882-9619
Print ISSN : 0047-1801
平垣・陥凹型大腸腫瘍の免疫組織化学的研究
抗PCNA抗体を用いて
杉本 憲治
著者情報
ジャーナル フリー

48 巻 (1995) 1 号 p. 1-10

詳細
PDFをダウンロード (3630K) 発行機関連絡先
抄録

抗PCNA抗体による免疫組織化学的染色法が平坦・陥凹型大腸腫瘍の悪性度の指標として利用できるか否かについて検討し,以下の結果を得た.(1)平坦・陥凹型大腸腫瘍においては,その組織異型が強くなるにしたがってPCNA.標識率は高値を示し,PCNA陽性細胞の分布も腺底部から粘膜表層に向かってびまん性に拡大する傾向が認められた.(2)大腸癌取扱い規約・生検グループ分類のGroup4に該当する微小平坦・陥凹型腫瘍39病変のうち,3病変はPCNA標識率およびPCNA陽性細胞の分布パターンで癌と同様の結果を示し,15病変はPCNA標識率で腺腫と同様の結果を示した.このため,HE染色で同じGroup 4と診断される病変でも異なる悪性度を有することが示唆された.(3)Group 4に該当すると考えられる良性・悪性境界病変の補助診断法として抗PCNA抗体を用いた免疫組織化学的検討は有用である可能性が示唆された,

著者関連情報
© 日本大腸肛門病学会
次の記事

閲覧履歴
feedback
Top