J-STAGE トップ  >  資料トップ  > 書誌事項

日本冠疾患学会雑誌
Vol. 20 (2014) No. 2 p. 91-97

記事言語:

http://doi.org/10.7793/jcoron.19.13-00025

原著

冠動脈バイパス術後の脳梗塞は重篤な合併症である.当施設での脳梗塞発生とその要因を報告する.人工心肺下単独冠動脈バイパス術761例を対象とし,術前,術中,術後因子と脳梗塞の発生を検討した.術後脳梗塞を1.4%に認めた.脳梗塞発生の危険因子は,頸動脈狭窄,人工心肺時間 >180分,術後心房細動の発生,β遮断薬非使用(術前あるいは術中あるいは術後使用)であった.術後心房細動の危険因子は,75歳以上,慢性腎臓病,緊急手術,人工心肺時間 >180分,術中カルペリチド非使用,術中塩酸ランジオロール非使用,術前ARB非使用,術前カルシウム拮抗薬使用,術前スタチン使用,術後β遮断薬非使用,術後アルドステロンブロッカー非使用であった.本研究から心房細動発生例に脳梗塞が多く,術後心房細動には術中,術後の薬剤が強く関与しており,周術期の適切な薬剤治療が心房細動を予防し,脳梗塞を予防できると考えられた.

Copyright © 2014 日本冠疾患学会

記事ツール

この記事を共有