材料と環境
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解説特集
フッ化物水溶液に耐食性を示す歯科部材用Ti合金
春名 匠
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2014 年 63 巻 5 号 p. 309-315

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抄録
チタンは機械的性質,生体適合性,鋳造技術の発展,塩化物水溶液に対する耐食性の観点から歯科医療部材用材料として使用されている.一方,フッ素は脱灰の抑制や再石灰化の促進,歯膜や歯垢の抑制,微生物増殖の抑制などを示すう蝕抑制剤として広く使用されている.しかし,Tiにはフッ化物水溶液中で溶解する性質があり,Ti製歯科用器具に対する腐食問題が報告されている.この問題への対策の一つに,フッ化物水溶液に耐食性を示す新しいTi合金の開発が挙げられる.本報では,フッ化物水溶液中におけるTiの腐食特性を概説した後に,最近行われているフッ化物水溶液に耐食性を示す新しいTi合金の開発への取り組みを紹介する.
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© 2014 公益社団法人 腐食防食学会
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