被覆材を用いた酸素低減処理による開放型蓄熱水系の軟鋼と銅の腐食抑制 －銅の腐食電位上昇要因ならびに腐食電位低下策（2）－

平野 昭英; 中路 紘行

doi:10.3323/jcorr.65.245

論文－第62回材料と環境討論会速報論文特集

被覆材を用いた酸素低減処理による開放型蓄熱水系の軟鋼と銅の腐食抑制

－銅の腐食電位上昇要因ならびに腐食電位低下策（2）－

平野昭英, 中路紘行

著者情報

キーワード: 空調, 蓄熱槽, 銅, DO, 酸素低減処理, 微生物, 緑青, 孔食, 殺菌剤, ヒドラジン, 腐食電位

ジャーナルフリー

2016 年 65 巻 6 号 p. 245-249

DOI https://doi.org/10.3323/jcorr.65.245

詳細

抄録

酸素低減処理を行っている温水槽でDO濃度が0.5mg/L以下にもかかわらず銅電極の腐食電位は220mV（SSE）に上昇し，緑青を生成した．温水に殺菌剤を投入すると腐食電位が低下することから，電位上昇には微生物の関与が示唆された．孔食抑制のため電位低下策を検討したところ，ヒドラジン系水処理剤で銅電極の緑青を還元すると腐食電位は低下し，その後の電位上昇も抑制された．同水処理剤を温水に投入しても銅の腐食電位は低下した．

責任著者(Corresponding author)

J-STAGEへの登録はこちら（無料）