反応性塗料を塗布した発錆炭素鋼に生成するさび層の構造と防食性

山下 正人; 花木 宏修; 野村 豊和; 寺谷 亨; 宇木 則倫; 金 暻泰; 藤本 慎司; 林 慶知; 松井 秀樹; 木村 晃彦

doi:10.3323/jcorr.66.93

論文

反応性塗料を塗布した発錆炭素鋼に生成するさび層の構造と防食性

山下正人, 花木宏修, 野村豊和, 寺谷亨, 宇木則倫, 金暻泰, 藤本慎司, 林慶知, 松井秀樹, 木村晃彦

著者情報

山下正人
株式会社京都マテリアルズ環境マテリアル研究所
大阪大学大学院工学研究科マテリアル生産科学専攻
花木宏修
株式会社京都マテリアルズ環境マテリアル研究所
大阪大学大学院工学研究科マテリアル生産科学専攻
野村豊和
株式会社京都マテリアルズ環境マテリアル研究所
寺谷亨
長瀬産業株式会社コーティング材料部
宇木則倫
長瀬産業株式会社コーティング材料部
金暻泰
大阪大学大学院工学研究科マテリアル生産科学専攻
藤本慎司
大阪大学大学院工学研究科マテリアル生産科学専攻
林慶知
京都大学エネルギー理工学研究所
松井秀樹
京都大学エネルギー理工学研究所
木村晃彦
京都大学エネルギー理工学研究所

キーワード: さび, ゲーサイト, マグネタイト, 大気腐食, 重防食塗料

ジャーナルフリー

2017 年 66 巻 3 号 p. 93-98

DOI https://doi.org/10.3323/jcorr.66.93

詳細

抄録

炭素鋼さび層の構造と防食性に及ぼすAl^3＋イオンの影響を調査した．Al^3＋イオンの共存によりα-FeOOH構造を主体とするさび層が生成することが明らかとなった．重防食塗料にAl^3＋イオンを共存させた反応性塗料を，塩化物イオンを含む残存さび層を有する炭素鋼に適用した場合，β-FeOOHとFe₃O₄構造を主体とした防食性に乏しい残存さび層が，反応性塗料によりα-FeOOH構造を主体とした防食性を示すさび層に変化した．このようなさび構造の変化がない場合は，さび層の防食性は確認できなかった．

責任著者(Corresponding author)

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