材料と環境
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論文 -第66回材料と環境討論会 講演大会論文-
ガンマ線照射を模擬した湿度制御環境での腐食モニタリング
大森 惇志秋山 英二阿部 博志端 邦樹佐藤 智徳加治 芳行井上 博之田口 光正清藤 一多田 英司鈴木 俊一
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2020 年 69 巻 4 号 p. 107-111

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抄録

ガンマ線照射による水のラジオリシスで生成する酸化剤が炭素鋼の気相中の腐食に及ぼす効果を評価するために,オゾンをモデル酸化剤として用いて50℃の湿度制御下に導入し,ACMセンサを用いた腐食モニタリングを行なった.ACM電流はオゾンの濃度に伴って高くなったことから,オゾンによる腐食促進の効果が示された.これはオゾンの還元反応あるいは水への溶解反応が早く,カソード反応を促進したためと考えられる.

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© 2020 公益社団法人 腐食防食学会
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