日本教科教育学会誌
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地方都市における教育工学の現状と課題(2) : 現場教師教育の視点から
新屋 信雄米盛 徳市吉田 一晴
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1994 年 17 巻 3 号 p. 103-110

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抄録
本研究(2)では,現場教師に対して,コンピュータに関する調査と実際にコンピュータの指導を通して,その実態と課題について論究した。その結果は,次の諸点にまとめることができる。(1)ハードウェアとソフトウェアの量的な面は概ね整備されている。(2)利便性,容易性の高い良質のソフトウェアの充足が望まれる。(3)現場教師のコンピュータの経験年数(平均,1.9年)は,まだ初期の段階である。(4)現場教師の積極的な参加が得られる講習会・研修会を多く開催する必要がある。(5)コンピュータ利用の効果として,学校業務の効率的処理や児童・生徒の教育・指導に有効であることを確認した。(6)個人的にコンピュータを購入し,学校業務に利用している教師が多く,経済的負担を余儀なくされている。したがって,国や地方自治体は,財政援助を講じるとともに,コンピュータの適正配置を行う必要がある。
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© 1994 日本教科教育学会
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