抄録
将来,教育者として活躍する学生が環境保全・省資源を視点に入れた家庭科の授業を行う資質を養成するために,熊本大学に在籍する学生の環境問題に対する関心度や日常生活における行動の実態を調査した。男女を問わず環境問題への関心度は高く日常生活における行動も,特に女子の場合,かなり好ましいものであった。その背景には,女子に家庭生活行動の頻度が高く,かつ,家庭科の学習体験が男子より多いことなどがあると推察され,男子に対する家庭での生活教育および家庭科教育の必要性が示唆された。行動相互の関連を分析した結果,行政による指導や金銭の損得の他に学校教育も被験者の行動に大きな影響を与えていることが明らかになった。