日本教科教育学会誌
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推論形式をトレーニングするためのコンピュータプログラムの開発
浅海 範明
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2005 年 28 巻 2 号 p. 41-50

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抄録
総合的な学習の時間が創設された理由からもわかるように,問題解決能力の育成が教育の重要な課題となっている。しかし,問題解決能力の育成に関しては,情報収集能力に代表されるような「学び方」の側面に比べて,「考え方」の育成方法の開発が立ち遅れているように思える。本研究においては,ピアジェによって提唱された各種の推論形式が,考え方の土台となるものであると捉え,推論形式を身に付けさせるためのコンピュータプログラムを開発することにした。プログラムの作成に当たっては,英国で進行中のCASEプロジェクトの授業方法論を参考にした。「分類」と「条件統制」の推論形式をトレーニングするプログラムを開発し,「分類」については小学校第3学年,「条件統制」については第4学年の児童に対する有効性を検証した。
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© 2005 日本教科教育学会
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