日本教科教育学会誌
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形成的アセスメントに基づく理科授業を構想するためのモデルとその検証
渡辺 理文長沼 武志高垣 マユミ森本 信也
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2015 年 37 巻 4 号 p. 11-23

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抄録
本研究では,Shepard(2000)の提案に基づき,形成的アセスメントの方略モデルを構想した。そして,モデルに基づき理科授業を構想した。形成的アセスメントの実践のために,Paris and Turner(1994)が提案する「プロジェクトに基づいた学習」,「パフォーマンス・アセスメント」の考えを援用した。また,パフォーマンスを評価する視点は,Perkins, Crismond, Simmons, & Unger(1995)の提案を援用した。小学生における水蒸気の概念の構築を事例として,構想した形成的アセスメントの方略モデルが科学概念の構築に寄与するか否かを検証した。結果として,構想したモデルに基づいた授業が,科学概念の構築に寄与することが明らかになった。本研究で構想した形成的アセスメントの方略モデルの有用性が検証された。
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© 2015 日本教科教育学会
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