群馬県では2000年に水稲品種ゴロピカリの代替品種として「あさひの夢」を東毛地域限定の形で普及に移したが, 収穫適期に関する十分な検討がなされていなかった. そこで, 当地域における「あさひの夢」の収穫適期について検討した. 2001年~2003年の3か年, 早植と普通期の2作期を対象に試験を実施した. その結果, 早植は出穂期以降の積算気温で950℃, 帯緑色籾歩合13%, 普通期では同様に1000℃, 22%に達した時点で収量・品質が最も良好であった. また, 籾水分も概ねコンバイン収穫に適した25%まで低下しており, 収穫適期であることが明らかになった.