日本作物学会紀事
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ダイズの花房次位別着莢に及ぼす栽植密度の影響
黒田 俊郎郡 健次熊野 誠一
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61 巻 (1992) 3 号 p. 426-432

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抄録

ダイズの結英に及ぼす栽植密度の影響を花房次位の観点から明らかにするため, 品種タチスズナリとタマホマレを栽植密度3段階で圃場栽培し, 開花と結英状況を経時的に調査した. 開花は, 低次位(1次・0次), 高次位(2次椏枝・2次・3次・4次)の順に明確な時期的ずれを示し, 品種と栽植密度を異にしてもその推移は変わらなかった. 個体の花数は密植区で減少したが, 低次位よりも高次位の減少が顕著で, 低次位花の占める割合が増大した. タマホマレの結莢率は密植区で上昇したが, 低次位が大きく寄与した. クチスズナリでは微下降にとどまったが, これも低次位の結莢率の低下が小さかったためであった. 個体の稔実莢数は密植区で減少したが, 低次位の減少程度は小さかった. 面積当たり莢数は密植区で増加したが, 低次位が大きく貢献した. 密植による増収には, 低次位と主茎の花房が重要な役割を果たすことが示唆された.

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