日本作物学会紀事
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日長がデンドロビウム (Dendrobium Ekapol cv. Panda) の Crassulacean Acid Metabolism 型光合成に及ぼす影響
関塚 史朗野瀬 昭博川満 芳信村山 盛一有隅 健一
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1995 年 64 巻 2 号 p. 201-208

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抄録

デンドロビウム (Dendrobium Ekapol cv. Panda) の Crassulacean Acid Metabolism (CAM) 型 CO2交換に及ぼす日長の影響を調べた. 日長処理として長日, 短日及び中日の3区を設定し, 長, 短日区は各々16及び10時間日長のグロースキャビネット内で57~60日間生育させた後, 個葉のガス交換を調査した. 中日区は自然日長下で生育させ, 日長が12時間に達した時に調査を開始した. その結果, デンドロビウムはいずれの日長条件下でもCAM型CO2交換を示す固定的なCAM植物であった. CAM型CO2交換の日変化における各PhaseのCO2収支量は, 日長条件により変化した. 短日条件では Phase 1が, 長日条件では Phase 2と4のCO2収支量が増加した. 1日の総CO2収支量は中・短日条件下で高く, また測定葉のリンゴ酸含量の日変動幅が大きかった. 葉のホスホエノールピルビン酸カルボキシラーゼの活性は, 日長処理の影響が認められなかったが, リンゴ酸に対するホスホエノールピルビン酸カルボキシラーゼの感受性は, Phase 4からPhase 1の前半にかけて処理間差が認められ, その時期で得られたCO2交換速度の違いと密接に関連するものと推察された.

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