ダイズの中・下位葉の光合成速度と子実収量に及ぼす反射光の影響について, 品種「スズカリ」を用いて, 1994年はポット試験, 1995年は圃場試験で検討した. 反射光処理は, 花芽分化期以降に, 1994年はポットの上面をアルミホイルで覆うことにより, 1995年は栽培密度17.4本m-2<で栽培した圃場の畦間をリンゴの着色管理に使用される反射シートで覆うことによって行った. ポット試験の結果, 中・下位葉(第1本葉を第1葉として第4~6葉)の光合成速度は強光下(100μmol m<-2s-1以上)では葉位が高いほど大きかった. 光合成速度は各葉位とも開花期頃に最大値を示し, その後, 生育の進展に伴って減少した. 強光下における中・下位葉の光合成速度が反射光処理によって増大し, 中・下位葉の光合成特性が陽葉的に維持されたことが推測された. 中・下位葉の光合成速度が反射光処理によって増大したのは気孔におけるCO2拡散速度が増大したことに起因した. 圃場試験の結果, 反射光処理によって, 晴天日は畦間で, 曇天日は株間で葉群の中・下層で光合成有効放射強度が増大した. しかし, 圃場での反射光処理は収量を増加させるまでに至らなかった.