日本作物学会紀事
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1997年台風9号による山口県北部の豪雨特性と溜池決壊に伴う土砂堆積による水稲被害の実態
山本 晴彦早川 誠而岩谷 潔
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1998 年 67 巻 2 号 p. 226-232

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抄録
1997年台風9号に伴い山口県北部および島根県西部では7月26日から28日にかけて豪雨に見舞われた.むつみ村では, 7月26日~28日に582~782mmの降水を記録し, 7月27日の日降水量は429~547mmを観測した.本豪雨は, むつみ村の周辺に位置する気象庁の4カ所の観測地点を大きく上回る局地的豪雨であった.この影響により, むつみ村にある4カ所の農業用溜池が決壊して土砂災害が発生した.とくに, 麻生溜池では下流域に氾濫水や土砂が大量に流出して水田内に堆積したため, 水稲が埋没する被害が発生した.現地調査の結果, 土砂堆積深と地上部乾物重および玄米重との関係は2次曲線で近似でき, 地上部乾物重は土砂堆積深が50cm, 玄米重は35cmで重量がほぼ皆無になることが明らかになった.
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