日本作物学会紀事
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プラントキャノピーアナライザーの茶樹への適用
中野 敬之
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2000 年 69 巻 3 号 p. 419-423

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抄録

葉面積指数(以下LAI)を非破壊手法で測定するため, プラントキャノピーアナライザー(LI-COR製LAI-2000, 以下PCA)の茶樹への適合性について検討した.層別刈取りと面積計で推定したLAIとPCAによる測定値との関係を調査した結果, 両者には高い正の相関関係(n=51, r=0.951, p<0.0001)が認められた.しかし, PCAによるLAI測定値は枝のみの茶樹でも3程度の値を示し, PCAのセンサーが枝も評価していることは明らかであった.枝の量は品種, 樹齢および茶樹の栽培歴によって大きく異なることから, PCAによって茶樹のLAIを正確に推定することは不可能と結論された.一方, PCAによる測定値と新梢の重量(葉と枝重の計)との関係はLAIよりも相関係数が高かった(r=0.973, p<0.0001)ことから, PCAによる測定値を地上部重に相関の高い指数として利用することによって, 生育診断などに活用できる可能性が残された.

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