2003 年 38 巻 6 号 p. 318
38巻2号77〜82頁に掲載の劉成珍氏らの研究論文の印刷に誤りがありましたので訂正いたします.
82頁にて一部本文が抜け落ちたまま印刷されたことをお詫びいたします.
(正)気分離実験の条件下ではオレンジII分子の回収は吸着によるものであることが分かった. ただし, マグネタイト粒子を用いる際に直線からはずれる点があるが, このことは, コロイド粒子よりも付着力が弱いために回収実験の際にオレンジII分子が脱離したためと思われる.
3.5 pHの影響と様々な染料の回収
染料分子を回収する際, 溶液のpHが染料の回収率に及ぼす影響を調べた. 溶液のpHはオレンジII溶液と添加するコロイド溶液のpHの両方を同じpHに調整した. その結果をFig.6に示した. その結果, 溶液のpHが低いときより高いpHのときの方がオレンジIIの回収率が高かった. pH3の溶液で回収を行なったときは, コロイド粒子を0.4 g /100cm3添加して