p. 72-73
これまでにArbuscular菌根菌(以下AM菌)の胞子密度が低下した非宿主作物跡でも冬作に宿主作物を導入し、トウモロコシを不耕起で栽培することでAM菌の感染が向上し、初期生育が促進されることを報告した(日作紀 69(別2)p60-61)。このAM菌はアンモニア態窒素を宿主作物に輸送する可能性が示唆されている。しかし、不耕起栽培における作物の初期生育促進に果たすAM菌の役割に対して窒素の施用量、形態の違いが及ぼす影響については不明な点が多い。そこで、畑圃場レベルで窒素施用条件を変えたときのAM菌の役割・機能について調査した。