学術情報のオープンアクセス化が進行する中,大学図書館でリテラシー教育をおこなう担当者に求められるスキルについて,(1)取り扱う資料とデータベースの知識,(2)支援対象別のニーズ把握力,(3)教育カリキュラム・卒業後のキャリアと連動した内容構成力,(4)学習者・研究者視点のストーリーテリング力,(5)アウトプットのための情報活用提案力の5 つの観点から論じ,さらに,これからの大学図書館が教育と研究の支援において主導的な役割を果たすためにどのような取り組みが必要となるかについて,(1)大学経営・評価(2)人材育成の2 つの観点から考察する。