2018 年 109 巻 論文ID: 2015
著者が出版料を支払うことによって学術論文を出版と同時にオープンアクセスにする方式は,今やジャーナル出版社のビジネスモデルの一つとして拡大している。本稿ではまず,著者支払型のゴールド・オープンアクセスを巡る状況を概観した上で,現在欧米の大学が,従来型の電子ジャーナル購読と著者支払型のオープンアクセスについてどのように整理し対応しているのかを解説する。次に,日本の大学図書館コンソーシアム連合(JUSTICE)における,国内研究者の論文公表実態調査を中心とした取り組みについて報告し,最後に今後の展望に関しても言及する。