2024 年 126 巻 論文ID: 2164
本稿は,令和4(2022)年度国立大学図書館協会海外派遣事業(短期)による筆者の短期研修の報告である。令和5(2023)年2月に訪問した国立台湾大学,中央研究院におけるデジタルアーカイブおよびデジタル・ヒューマニティーズの取組に関するインタビューをもとにした調査により,各機関において,史資料のデジタルコンテンツの利用促進やその普及,さらにはシステムの利用状況の把握等,意識される問題については日本の機関と共通する点があるものの,それらを克服する為に多くの工夫や取組が実施されていることがわかった。