2008 年 84 巻 p. 15-24
大阪大学附属図書館では平成2年度より年次報告の発行を中心とした自己評価活動を実施してきた。平成16年度からの国立大学法人化においては,中期目標・計画,年度計画の策定,基礎評価指標の設定等,評価活動のあり方を大きく変える業務が加わり,現状では年度計画達成度評価を中心に評価活動が構成されている。そうした変化の中で,評価項目やその記述に現れる図書館業務像も変化しつつあり,年次報告と統計データの構成の変化を見ることで,その変遷を辿り,また,評価活動が持つ図書館業務の自己認識と表現としての側面を探ることができる。